グレイシアの投資日記

1987年生まれのサラリーマンが運用で経済的自由を目指す

日銀が金融緩和の一環として行っている上場投資信託(ETF)の気合れ額が6兆円を超えました。

日銀は現在年間6兆円のペースでETFを買っているので、そのペースを少し上回るペースでETFを購入していることになります。

とはいえ、7月の金融政策決定会合で「市場の状況に応じて買い入れ額は上下に変動しうる」としていますから、6兆円を超えることについては許容範囲内になります。あとはどこまで買い入れるかがこれからの注目点になりそうです。

さて、市場では日銀が買い支えることで買い安心感があるとか株価形成がゆがんで悪影響だといわれていますが本当にそうなんでしょうか?

年間6兆円ですから短期的には株価を支えることはできると思いますが、長期的には下支えは無理だと思います。

東証1部上場企業の時価総額合計は12月13日時点で610兆円です。ですので日銀の年間買い入れ額6兆円は時価総額から見て1%しかありません。もちろん市場では大きなプレーヤーだとは思いますが、東証1部の時価総額から見て年間で1%しかないので、株価を操作し続けることができるほどのプレーヤーではありません。

また、株価形成が歪むという点についても上記の理由から株価を操作することはできないと思いますし、実際、日経平均のPERは予想で12.16倍ですから高くないです。現在、ダウ平均で現在15倍くらい、S&P500で16倍くらいですので、アメリカ株と比べると割安といえます。

そもそも、投資家は高すぎると思ったら株を買わないです、いくら日銀が買うからといっても株価が異常に高くなれば誰も買わなくなります。市場参加者がこれくらいの株価が適正だと思うところで株価が決まるので、異常に大きな影響力があるプレーヤーが入ってこないと株価形成がゆがめられるということはありません。

現在の日銀の買い入れペース年間6兆円は年間の営業日が250日だとすると1日当たり240億円です。東証では毎日1~2兆円くらいの売買があるので、その中での240億円は少なくはないけど多すぎるというほどではありません。

ですので、日銀によって株価が下支えされているとか株価がゆがめられているということはないと思っています。

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