グレイシアの投資日記

1987年生まれのサラリーマンが運用で経済的自由を目指す

ジョンソンエンドジョンソン【JNJ】が70年代からベビーパウダーに発がん性物質であるアスベストが混入していることを認識していたとロイター通信が報じています。

この報道を受けて14日の株価は前日比10%の下落と急落しました。

ロイター通信によると1970年~2000年代までの社内記録や法廷文書を調べたところ、ベビーパウダーに使用するタルクにアスベストが含まれており、ベビーパウダーからアスベストが検出されたことが報告されていたにもかかわらず米食品医薬品局に報告していなかったとしています。

また、ジョンソンエンドジョンソンはベビーパウダーの研究を同社の費用負担で委託したうえ、ゴーストライターを雇ってその研究論文を書き直させ学会誌で発表したとしています。

これに対して、ジョンソンエンドジョンソンは「ロイターの報道はばかげた陰謀論」として反論し、ベビーパウダーの安全性は1万人以上の男女を対象とした調査で確認されており、タルクの安全性に関する情報を把握、隠ぺいしたとの指摘は誤りと主張しています。

この件の真相はわかりませんが、実際にロイターの報道通りなのであれば、現在、争われているベビーパウダーについての訴訟では同社は劣勢に立たされます。

実際、ベビーパウダーに含まれていたアスベストが卵巣がんを引き起こしたとして女性22人が引き起こした集団訴訟では7月にミズーリ州の裁判所が46億9000万ドルの支払をする評決がなされています。

ジョンソンエンドジョンソンはこのような訴訟を1万件以上抱えているので、もしロイター通信の報道通りであればかなりの費用を支払わなければならなくなります。

また、ベビーパウダー自体はジョンソンエンドジョンソンの商品の売上に占める割合は低いですが、不信感が他の製品にまで広がると経営に大きく影響が出てきそうです。

とりあえず、この件の真相がまだわからないので成り行きがどのようになるかを見極めるまでは追加の投資は控えた方がよさそうです。もしジョンソンエンドジョンソンを全面的に信頼するのであればかなりのチャンス相場となりますけどね。

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