JPモルガンチェース【JPM】の2020年第2四半期の決算が発表されました。
収入:287.47億ドル (前年同期比:+14.7%)
純利益:46.87億ドル(前年同期比:-51.4%)
1株利益:1.38ドル(前年同期比:-51.0%)
JPモルガンの2020年4~6月期決算は増収減益でした。貸倒引当金を昨年の約10倍の104億ドル計上したのが大きかったです。多額の貸倒引当金を計上したにもかかわらず利益が51%減ですんだのは市場部門が堅調だったためです。
4~6月期は債券や株式市場の変動が激しく売買が活発となったため収益が97億ドルと79%伸びました。
主要4部門の利益は以下の通りで消費者・コミュニティバンキングと商業銀行が赤字となりました。
消費者・コミュニティバンキング:-1.76億ドル(前年同期比:-43億ドル)
法人・投資銀行:54.64億ドル(前年同期比:+25億ドル)
商業銀行:-6.91億ドル(前年同期比:-17億ドル)
資産および資産管理:6.58億ドル(前年同期比:-6100万ドル)
赤字となった2部門については多額の貸倒引当金を計上したことが赤字となった要因です。そのため実際には損失が発生していないため将来的には利益となる可能性はあります。ただ、これは政府による支援などで104億ドル分の損失の発生が先延ばしにされているだけということも考えられます。
その場合にはコロナの経済への悪影響はまだ目に見えていないだけで、これから悪影響が発生するという可能性はあります。その時には株価も影響を受けるのでしょう。
また、コロナによって金利が下がったことにより純金利マージンは1.99%にまで落ちてきていますので金利収入には低下圧力がかかっています。ですので金利の上昇がしばらくは望めない現状では収入もあまり増えないと思われます。
株主還元については四半期ごとの配当金を90セントに維持したものの、自社株買いは第3四半期まで停止するとしています。
今後についてはコロナの状況次第となりそうですが、政府の支援で延命されている企業が政府の支援がなくなって倒れていく可能性はかなり高いのかと思われます。ですので、追加の支援策の有無やコロナの状況を注視していかないといけないと思います。スポンサードリンク
収入:287.47億ドル (前年同期比:+14.7%)
純利益:46.87億ドル(前年同期比:-51.4%)
1株利益:1.38ドル(前年同期比:-51.0%)
JPモルガンの2020年4~6月期決算は増収減益でした。貸倒引当金を昨年の約10倍の104億ドル計上したのが大きかったです。多額の貸倒引当金を計上したにもかかわらず利益が51%減ですんだのは市場部門が堅調だったためです。
4~6月期は債券や株式市場の変動が激しく売買が活発となったため収益が97億ドルと79%伸びました。
主要4部門の利益は以下の通りで消費者・コミュニティバンキングと商業銀行が赤字となりました。
消費者・コミュニティバンキング:-1.76億ドル(前年同期比:-43億ドル)
法人・投資銀行:54.64億ドル(前年同期比:+25億ドル)
商業銀行:-6.91億ドル(前年同期比:-17億ドル)
資産および資産管理:6.58億ドル(前年同期比:-6100万ドル)
赤字となった2部門については多額の貸倒引当金を計上したことが赤字となった要因です。そのため実際には損失が発生していないため将来的には利益となる可能性はあります。ただ、これは政府による支援などで104億ドル分の損失の発生が先延ばしにされているだけということも考えられます。
その場合にはコロナの経済への悪影響はまだ目に見えていないだけで、これから悪影響が発生するという可能性はあります。その時には株価も影響を受けるのでしょう。
また、コロナによって金利が下がったことにより純金利マージンは1.99%にまで落ちてきていますので金利収入には低下圧力がかかっています。ですので金利の上昇がしばらくは望めない現状では収入もあまり増えないと思われます。
株主還元については四半期ごとの配当金を90セントに維持したものの、自社株買いは第3四半期まで停止するとしています。
今後についてはコロナの状況次第となりそうですが、政府の支援で延命されている企業が政府の支援がなくなって倒れていく可能性はかなり高いのかと思われます。ですので、追加の支援策の有無やコロナの状況を注視していかないといけないと思います。
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