グレイシアの投資日記

1987年生まれのサラリーマンが運用で経済的自由を目指す

中国が預金準備率を0.5%引き下げて7月5日から15.5%にするようです。

預金準備率の引き下げは4月以来で、今回の引き下げによって7000億元(12兆円)のお金が市中に出回ることになります。

引き下げを行う理由は5月の経済統計が軒並み悪化しており投資や消費が冷え込んだことと、アメリカとの貿易摩擦による景気の悪化をさけるためです。

現在アメリカは知的財産権の侵害を理由に中国に制裁関税をかけようとしています。中国もそれに対して報復関税をかける姿勢を見せており、一歩も引く気はないという姿勢です。

もし貿易戦争になれば、米中両国にとって経済への影響は避けられませんから、国内の景気を良くしておくということは貿易戦争に勝つうえで必要です。貿易戦争中に不景気になり国民の不満がたまれば政権運営に影響してきますから、先に景気が悪くなった方が分が悪いです。

ですので、中国としてはアメリカと対峙するために、国内の景気を刺激しようとしているのかもしれません。まぁ、一党独裁の国ですし、習近平政権は確固たる地位を得ていますから少しくらい国民に不満がたまってもどうということはなさそうですけどね。

そういう意味で、中国は強いなと思います。

一方で、アメリカとの貿易戦争に備えたのでないのであれば、中国国内の景気が悪化し始めた可能性もあります。もしかすると中国バブルが崩壊するとずっと言われてきたものがついに実現するのかもしれません。

今回の預金準備率の引き下げがアメリカとの貿易戦争の準備であろうと景気刺激策であろうと、どちらにせよ景気を今より良くしないといけないと判断しているのでしょうから、景気に下押し圧力がかかっているのでしょう。

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